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SAM-FSソリューション

プレゼンテーションピッチ、製品カタログなどの営業資料、財務資料、契約書など従来紙媒体で利用していた資料を電子したファイルや音声、動画ファイルの増大およびWeb上における調査データのダウンロード・・・私たちが日常的に関わっている「データ」の量は年々増加の一途をたどっています。米国の調査会社によると、企業におけるデータ容量は毎年60%を超える勢いで増加しているそうです。

こうしたデータ量の増加に対して、これまで企業はストレージを追加することで対応してきました。しかしながら、今後もこのペースでデータ量が膨れ上がるとしたら、ストレージを追加して対応するだけで果たして良いのでしょうか?これでは、ストレージ維持管理も含めて費用がますます膨れ上がっていくだけです。

最近では、FCディスク/TAPEのほか、SATAディスクのような大容量低価格のストレージも登場しています。サンは、こうした多種多様なストレージ製品を利用して、企業のニーズを反映し、費用対効果に見合う、適切なデータ管理ソリューションをご提供します。

ストレージ・デバイスの大容量化、低コスト化、また様々な製品ラインアップの登場により、データの管理手段に対する選択肢も広がってきました。異なる性能やコストのストレージをどのように利用すれば、データ管理の効果をあげることができるのでしょうか。

まずデータの生成から消滅までのライフサイクルとデータへのアクセス頻度の関係を考えて見ましょう。図1は横軸に経過時間、縦軸にアクセス頻度を表しています。ここでは、アクセス頻度を大きく3つに分けています。

  • データの参照や更新頻度が非常に高い (濃い水色背景、上部)
  • データの参照や更新が時々ある (薄い水色背景、中部)
  • データの参照や更新頻度がほとんどない (灰色背景、下部)

データは作成されてから消滅するまでの間、アクセス頻度が一定というわけではありません。一般には、データは作成された時点でアクセス頻度は高く、時間が経過するにつれて相対的にアクセス頻度は下がってきます。さらに、アクセス頻度の下がり方は必ずしも一種類というわけではありません。図1では、3種類のデータの傾向を表しています。

カタログなどの販促用資料は、データ作成直後は参照や更新頻度も高く、良く利用されますが、時間の経過とともに徐々に、アクセス頻度は減少してきます。(1、グリーンのグラフ)

財務/経理データは、通常ほとんどアクセスされることはありません。しかし、四半期/半年毎など、あるタイミングで一定期間だけ参照されます。(2、オレンジのグラフ)

バックアップデータは、もともとデータそのものの利用を想定して作成されるものではなく、実際に利用される場面は限られています。これらのデータは当初からほとんどアクセスされず、すぐ不要になるものです。(3、赤色のグラフ)

このようにデータと一言でいっても、作成日時、目的や用途、さらにファイルのタイプもばらばらで、タイミングによってアクセス頻度はさまざまです。

従来は良くアクセスされるデータも、ほとんどアクセスされないデータも同じ場所に同じような方法で保存していました。しかし、これが本当に適切なデータの保管方法なのでしょうか。日常、ほとんどアクセスしないデータを、高信頼かつ高速にアクセスできる高価なストレージで保管する必要があるのでしょうか。

費用対効果を考えるのであれば、よく利用されるデータのみ高信頼で高速なディスクに保管し、普段あまり利用されないデータは安価で大容量のディスクに保管し、ほとんどアクセスされないデータは保存目的のためにテープに記録するというように適材適所でデータを保管する方法が、コスト面で得策です。

そこで、データへのアクセス頻度を考慮して、

  • データの参照や更新頻度が非常に高い (濃い水色背景、上部) データは、高速なディスク (online) に保存する
  • データの参照や更新が時々ある (薄い水色背景、中部) データは、大容量のディスク (nearline) に保存する
  • データの参照や更新頻度がほとんどない (灰色背景、下部) データは、テープ (tape archive) に保存する

と分けることで、コスト・パフォーマンスと信頼性とのバランスがとれたデータ管理システムを構築することができるのです。

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しかしながら様々な種類のデータが混在する環境で、データをアクセス特性に適したストレージ・デバイスに手作業で移動させることは現実的ではありません。膨大なデータのひとつひとつについて、その時々のアクセス頻度を把握し、適切な場所に手作業で移動させることなど、到底不可能です。

Sun StorageTek SAM-FS Softwareは、ディスク上にあるデータをあらかじめ設定されているポリシーに従い、使用頻度が高いファイルは応答性の高いデバイスへ、使用頻度が低いファイルは、高価なデバイスに劣るものの大容量で安価なストレージ・デバイスへとデータを「複製」し「移動」を行います。すなわち、作成されたデータは、まず、応答性の高いストレージで保管され、データの使用頻度に応じて、そのデータは適切なストレージへと移動します。また、応答性の低いストレージにおいてあるデータが使用された場合には、自動的に応答性の高いデバイスに戻されるのです。なお、移動をする際にデータが元々あった領域を自動開放し、常に新規作成のデータやよく利用するデータ用にある程度の容量を確保します。

ところで、たとえこのようなデータ保存の仕組みを取り入れて、データの保管コストを抑えることが可能になったとしても、データを利用する側からすると、データの移動場所によってアクセスの方法が変わってしまったとしたら、ユーザはデータがどこに保管されているかを意識し、別々のアクセス手段を用いなければならず、大変不便になってしまいます。SAM-FSでは、データが応答性の高いストレージから安価なストレージ、さらにはテープに移動した場合でも、アクセス方法は全く変わりません。従来と同じように透過的にアクセスを行うことが可能であり、利便性を確保しています。

図2
図2

さらに、SAM-FSはWORM機能(Write Once Read Many)への対応も可能です。WORM機能とは読み込みは何度でもできるが書き込みは1度しかできないというもので、従来は、CD-RなどのようにWORM機能を持つメディアを用いていました。この機能によって、データを悪意ある改ざんや、人間の過失による削除などから防止することができます。

SAM-FSではファイル単位でファイル保持期限を事前に指定することができ、その保持期間が終了した後であってもファイル保存期間の再設定が可能です。ファイルごとの適切な保持期間の設定、法律の改正に応じた保持期間の再設定など柔軟に対応することができます。

サンは、これらの機能を持つSAM-FSとサンのサーバ、ストレージ製品を用いることで、コストを抑えて効果的なデータ管理を行うシステムを構築することができます。

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このようなデータ階層管理ソリューションをご検討されているお客様には、サンのスペシャリストが導入をサポートします。

  1. お客様の環境把握
    お客様の現在のシステム環境において、どのような種類のデータがあり、どのように利用されているかを明らかにします。この結果は、データ管理の運用ルールを決定するための「判断基準」として利用します。

  2. 運用ルールの決定
    上記の環境把握で得られたお客様の現状やお客様のお考えの(もしくはすでに実践されている)運用のポリシーに基づいて、どの種類のデータを、どこに、どのように移動するのか、また、何年間保存すべきか、バックアップとの併用をどうするか?など、データ管理の運用ルールを策定します。

  3. ハードウェアの選定
    データの特性に見合ったストレージ・デバイスを選定します。ストレージ・デバイスは、FCディスクのような高速ディスクから、大容量で安価なSATAストレージ、さらにテープライブラリまで幅広い選択肢がありますので、目的や用途に合ったものを選定します。

  4. システム化計画
    運用ルールに基づいて、SAM-FSにおける管理ポリシーを詳細化し、投資対効果を含めたシミュレーションを行います。

  5. システム構築/運用
    お客様のニーズに対して最適なソリューションをご提案します。また、運用後も定期的にデータをチェックし、適切に運用が行われているかの確認を行うことも可能です。

SAM-FSを利用することにより、あらかじめ設定したポリシーに従って、最適なデータの階層管理を実現することができます。適切なストレージ・デバイスにデータ配置を行うことで、それぞれのストレージ・デバイスの利用効率も高まり、コスト削減にもつながるのです。サンが提供する、データ階層管理ソリューションを是非ご利用ください。

SAM-FS関連ソリューション

  • SAM-Remote
    SAM-FSはローカルのディスクやテープだけでなく、リモートのディスクやテープにデータを移動することができます。この機能を利用することによって、遠隔地にデータを自動的にアーカイビングすることができるため、ディザスター・リカバリの手段としても有効です。