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2004年5月

進化する小売サプライチェーンのインフラストラクチャー

MIT Auto-ID Center、サン、Procter & Gamble、およびTarget Corporationは共同で、パイロットプログラムを立ち上げ、サプライヤによる電子製品コード(Electronic Product Codes、EPC)を使用した小売サプライチェーンインフラストラクチャーのアップグレードを支援します。

a-Biz機能検証プロジェクトは、製造業者と小売業者の間のつながりを強化させるためのAuto-ID能力を検証しました。

Wal-Martが、2005年1月までに取引のあるすべてのサプライヤに対して出荷物にRFIDタグを取り入れるよう要求したことから、すべての小売業者とサプライヤは電子製品コード(EPC)を利用して、小売サプライチェーンのインフラストラクチャーをアップグレードするための実施計画を迅速に実現しなくてはならなくなりました。MIT Auto-ID Center、サン、Procter &Gamble、およびTarget Corporationが共同で、立ち上げたa-Bizはまさにこのためのシステムの先駆けです。a-Bizイニシアティブは、主にMIT Auto-ID Centerとその研究者の1人Tim Milne氏が中心となり、サプライチェーン管理におけるAuto-IDの利用に関する研究を目的としています。無線自動識別(radio frequency ID、RFID)システムが明らかに新しい効率性を生み出すことは直感的に予測できます。従来の実装は、各所有者に帰属し、それぞれが特有のものでした。一方Auto-IDは、相互運用性に焦点を当てています。つまり、RFIDタグを商品に付加し、Auto-ID準拠のシステムを使用する企業は、同様のシステムを使用する他社もこれらのタグからタグに付随する情報を読み取れることを確信できるのです。

RFIDタグを商品に付加し、Auto-ID準拠のシステムを使用する企業は、同様のシステムを使用する他社もこれらのタグからタグに付随する情報を読み取れることを確信できるのです。

Auto-IDによって、企業間でのインフラストラクチャーの共有が可能になり、RFIDタグ利用への需要の拡大につながることが期待されます。a-Bizプロジェクトは、製造業者と小売業者の間に特定の実装を定義しました。RFID対応のサプライチェーンアプリケーションの実現と、パートナー企業間通信におけるインターネットの利用の可能性を追求しようとしています。

a-Bizの第1段階は、各種の事例文書の調査からどのように商品が出荷されるのかを把握することでした。このプロジェクトの目的は、純粋に学術的な事例研究ではなく、業界の現況事例をモデル化することでした。

検証した2つのシナリオ

チームは2つのシナリオを調査しました。1つめは、商品を、巨大なパレットで直接製造業者から小売業者に出荷するというものでした。もう1つのシナリオでは、商品はまず製造業者から流通業者へと発送されます。こちらのシナリオでは、流通業者は、商品を巨大パレットから小分けにし、他の商品と混ぜてより小さなパレットを作成します。そして、この小さなパレットが少ない特定量を必要とする店舗へ配送されます。

プロジェクトの第2段階では、情報の収集と送信を自動化するRFIDシステムを導入します。この際サンのテクノロジを採用します。サン・サービスが小売業者や製造業者の意見を聴取して情報を収集し、サンの各種製品を統合することにより、a-Bizプロジェクトを実装します。

実装されたプロセスには、出荷通知(どの商品が出荷されたかを示し、製造業者から小売業者へ送られる)の自動化があります。商品の箱は製造施設で製造工程においてタグ付けされることを想定します。箱を取り上げパレット上で組み立てて、小売業者へと発送します。

特定の出荷へと積み込まれる際に、パレットはアンテナのフィールドを通過します。そこでタグを読み取り、注文内容を自動的に記録します。この過程で自動的に小売業者へ出荷通知が送られます。小売業者が出荷物を受領する時にはループは閉じています。到着したパレットは、受け取り口でRFIDリーダーの前を通過します。パレットの内容物は自動的に記録され、注文の確認書が発送されます。これにより製造業者が発送した商品が確かに受領されたことが証明されます。

この概念実証を目的とする実装では、現在紙ベースの手作業で時間がかかるために誤りが多いプロセスを実際に自動化しています。通常、このサイクルは1週間またはそれ以上を単位とし、不正確な情報と商品紛失のために多大なコストがかかります。a-Bizのようなシステムにより、小売サプライチェーンは劇的に改善されるでしょう。コストと商品紛失は減少し、在庫は効率的に管理され、サイクルは短縮されます。そしてこれらはすべて、RFID対応の自動化システムの恩恵なのです。

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