|
2004年5月 Project JXTAテクノロジーによる小売業務の簡素化小売業務の複雑な環境では、複数の場所にある複数のデバイス間での効果的なコミュニケーションが求められます。Project JXTAがそのコミュニケーションを可能にします。 離れた場所にあるレガシーなデバイスおよび最新デバイスを含む複数のデバイス間のコミュニケーションを可能にするProject JXTAテクノロジーは、小売業者にとって大いに期待できるテクノロジーであると言われています。 小売業の分野では、無線LANやWANにおいて、ネットワーク間のローミングおよび時間や場所やデバイスを問わないアクセスを可能にするテクノロジーの設計と構築の必要性がますます高まっています。データやコンピュータ資源にいつでもどこでもどのデバイスからもアクセスできることが求められているため、そのようなアクセスが可能となった結果として向上した生産性を活用するにはビジネスプロセスをどのように変革すべきであるかが決まってきます。 この傾向は、サービス、デバイス、およびユーザーをアドホックのピアツーピア(peer-to-peer、P2P)ネットワークで接続する「メッシュネットワーク」の始まりを予感させます。Project JXTAテクノロジーのP2P機能から進化して派生するテクノロジーが、この動きの最前線にあります。
多くのレガシーなメインフレーム、クライアント-サーバーシステム、デスクトップシステムは、オープンではないため、競争の激しい環境にある小売業者のニーズを満たすエンドツーエンドソリューションを構築するにあたって必要とされる自由を提供できません。したがって、離れた場所にあるレガシーなデバイスおよび最新デバイスを含む複数のデバイス間のコミュニケーションを可能にするProject JXTAテクノロジーは、小売業者にとって大いに期待できるテクノロジーであると言われています。 広範囲に実装されているProject JXTAテクノロジー Project JXTAプロトコルは、Java 2 Platform, Standard Edition(J2SE platform)、Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME platform)、C言語といったコンピュータ環境で実装されてきました。Project JXTAが提供するビルディングブロックを通じて、ピアは相手方を発見したり(ダイナミックディスカバリ)、仮想的サブドメインに組み込まれたり(ピアグループ)、異なるネットワークタイプおよびプロトコルとの間で通信したり(パイプ)することが可能です。 さらに、Project JXTAプロトコルは、仮想P2Pネットワークを構築するにあたり、サービスモデルについては関知せず、オペレーティングシステムのネットワークトランスポートインタフェースのすぐ上で動作します。この特長は、WebサービスやJiniネットワークテクノロジーといった広く普及している主要なプログラミングモデルを補完するものです。 Project JXTAのP2PテクノロジーとJavaテクノロジーを使用して構築された製品には、たとえば最近発売されたInView SoftwareによるMomentumと、Internet Access Methods(IAM)によるIAM-Developingがあります。どちらも背後のP2PネットワークにProject JXTAテクノロジーを使用しており、開発と技術革新をアプリケーションレイヤーに集中させて独自の価値を付加したことにより、迅速な市場投入を果たしました。 IAMのアプリケーションでは、複数のJava開発者が、別の場所にいながら同一のソースファイルに対して共同作業を行い、環境を構築することが可能です。InViewのアプリケーションでは、Solarisオペレーティング環境、Linux、およびWindowsのユーザーが個々のシステムで共有ワークスペースを作成できます。ユーザーはほかのユーザーをワークスペースに呼んでファイルを共有したり、メッセージをやりとりしたり、共有ドキュメントを同時に編集したりできます。どちらのソリューションでも、リモートユーザーとモバイルユーザーが、ファイアウォールを介して直接共同作業を行うことが可能です。 進行中のProject JXTA IAMとInViewによるデスクトップソリューションのほか、さまざまなネットワークデバイスやネットワークアプリケーションにProject JXTAテクノロジーが組み込まれています。 たとえば、全米コンビニエンスストア協会(National Association of Convenience Stores、NACS)は、組み込みデバイスや、燃料計測センサー、ガソリン給油機、販売時データ管理(point-of-sale、POS)端末、洗車コントローラなどのセンサー類に、Project JXTAテクノロジーを採用しました。どれも、厳しく複雑な小売業界の典型であるコンビニエンスストアに広く普及している設備です。Project JXTAテクノロジーにより、NACSの会員企業は、自社のコンビニエンスストア店舗に、低コストで、オープンで、標準に準拠したネットワークを配備し、さまざまなメーカーによるデバイスを単一障害点ができない構成で接続することができました。 また別のアプリケーションでは、全米不動産協会(National Association of Realtors)がProject JXTAテクノロジーを使用して、会員企業の商用不動産データベースサーバーを接続しています。このアプリケーションは、ローカルおよびリモートの最新の不動産物件リストを検索する機能を提供します。会員は、自発的であれ強制的であれ、会員データベースを諦めて中央で管理されたデータベースに資金を提供する必要はありません。 Project JXTAは開発者に、小売業界などのダイナミックな環境にも対応できるネットワークアプリケーションを構築するためのツールと設計オプションを提供します。今日のネットワークにおいては、サービスプロバイダや消費者はすべて、P2P環境のピアであり、断続的にしか接続できなかったり、安定したネットワーク接続や固定アドレスを持っていなかったりする場合があります。 そのような場合、異なるメーカーの機器が混在しており、さまざまなプログラミングおよびネットワーク環境を実行しているケースが多くあります。ピアは、中央管理されたディレクトリを通じて管理することが現実的な(あるいは望ましい)関係ではなく、モバイルであったり、アドホックで動的に発見され構築される関係に依存していたりする場合があります。 Project JXTAテクノロジーはこういった課題に対し、中央管理やサーバーを排除しようとすることではなく、ネットワーク上のデバイスからの広範囲に点在するリソースやデータへのアクセスを、デバイスの種類を問わず可能にする、または簡素化する、追加のメカニズムと設計の選択肢を提供することで対処します。 関連コンテンツ/リンク
| |||||||||||