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2004年5月

新しい製造プロセスでRFIDタグのコスト削減

これまで多大な時間を要していたRFIDタグの製造プロセスが大幅に合理化され、小売業者はコスト削減のメリットを享受できるようになりました。

RFIDが登場してから10年以上が経ち、RFIDにはまだ実現されていない可能性の経歴があります。サンの自動認識インフラソリューション部門、製品ラインマネージャVijay Sarathyは、RFIDテクノロジーへの長年の期待が現実のものになる日は近いと考えています。

近ごろ、自動認識テクノロジーを利用した無線IC(radio-frequency identification、RFID)タグ普及の追い風となっている事象について語られることが多くなりました。

RFIDが登場してから10年以上が経ち、RFIDにはまだ実現されていない可能性の経歴があります。しかし、サンの自動認識インフラソリューション部門(新しく設置されたサン自動認識事業部内の部門)、製品ラインマネージャVijay Sarathyは、複数の要素が結びついてRFIDテクノロジーへの長年の期待が現実のものになる日は近いと考えています。

「まるで史上最大の嵐が起きようとしているかのように、複数の強い力がともに働いて自動認識テクノロジーに対する大きな需要を生み出そうとしているようです。」 - サンのVijay Sarathy

Sarathyは語っています。「まるで史上最大の嵐が起きようとしているかのように、複数の強い力がともに働いて自動認識テクノロジーに対する大きな需要を生み出そうとしているようです。」「その力の1つは、テクノロジーの進歩によってタグの低価格化が始まったことです。その後、Auto-ID Centerがプロトコルとインタフェースの標準化によりさらにコストを引き下げ、さらに多くの人がRFIDテクノロジーを利用しやすくなりました。そして、これにより、RFID普及を後押しする大きな気運が生まれ、これに刺激を受けてタグメーカー各社はさらなるコスト削減を可能にする新しい製造プロセスの開発に取り組み始めました。」

Sarathyがここで言及しているプロセスは、RFIDの製造を合理化してコストを削減できるよう大幅な変更を施されました。Sarathyさらに次のように語っています。「メーカーの視点で考えてみましょう。350ミクロンのチップを製造するとします。それまでは、ロボットが1つ1つのチップを手に取ってアンテナのあるインレーに置く、というやり方で製造されていました。非常に手間とコストのかかるプロセスです。」

「メーカーは、このチップをジグソーパズルのように自動的にアンテナにはめ込む方法はないだろうか、と考えました。必然的に、新しいプロセスでは、複数のチップをひとまとめにして、くぼみのついたレセプタクルに自動的にセットし、するとすぐにチップが正しい場所に収まるようになりました。」

このプロセスが登場すると、タグの価格は2ドル程度から30セントにまで下がりました。2005年までには5セントにまで下がると見込まれています。とはいえ、これは史上最大の嵐の1つの側面にすぎません。

2つ目の力は、Wal-Martがサプライヤの上位100社に対し2005年1月までに、その他のサプライヤに対し2006年までに、RFIDテクノロジーに準拠することを求めた、いわゆる「Wal-Mart規定」です。そして3つ目は、米国国防総省が、先陣を切ったWal-Martにならい、同様の規定を発表する決定を下したことです。

「そこで急に次々と動きに加わる企業が出てきました。たとえば、あるサプライヤが取引の7割をWal-Martに頼っているとすれば、規定に従うよりほか選択の余地はありません。Wal-Martは確かに、そのようなことを可能にするほどの大企業です。バーコードのときもそうでしたし、今回RFIDについても同様なことが起きています。」とSarathyは語ります。

Sarathyは、「テクノロジーのコストが下がっていることから、さまざまな新しいアプリケーションが計画され、導入規定が発表されています。いち早く革新的な行動をとる企業や先進的な考えの企業ばかりではなく、伝統的、保守的な組織もこの動きに加わっています。」と指摘しています。

顧客の不安への対処

一時期、プライバシーに関する顧客の懸念がRFIDの受け入れの妨げになると思われました。しかし、プライバシーとセキュリティーの問題についてはすでに取り組みが行われ、テクノロジーの採用はいっそう促進されました。

「プライバシーに関する懸念は、主に購買履歴や個人情報をモノと結びつけることができることに関するものでした。」とSarathyは述べています。Sarathyは、プライバシー上の問題は一切発生しないと考えていますが、ほとんどの企業が標準化機関から発表されるプライバシーに関する勧告や基準に従うだろうと考えています。「そういった勧告や基準は基本的に、行動倫理の表明と、RFIDテクノロジーを使用する側が購買履歴と製品IDを結びつけることを防止するルール、およびそういった表明に信頼性の認定を与えるためのルールで構成されます。」Sarathyは「サンは、業界のセキュリティープライバシーポリシーに準拠した、信頼できるテクノロジーを開発していきます。」と述べています。

顧客側にはまだ警戒心が残っているかもしれませんが、業界の専門家は、顧客も最終的にはこのテクノロジーのメリットを理解すると考えています。Sarathyは次のように説明しています。「たとえば、現時点では、このテクノロジーの主な価値は(サプライチェーンの)パレットとケース単位での導入にあります。伝統的なビジネスプロセスは、リアルタイムの情報を取り込む経路が不足していることから、入ってくる情報に一定の遅れが生じることを想定して設計されています。しかし、RFIDテクノロジーを使用すれば、リアルタイムの情報を入手できます。それにより、バックエンドシステムへの入力方法も変わってくるでしょう。」

いますぐROIを実現

数多くの企業がRFIDテクノロジーへの投資を始めています。すぐにROIを実現できると考えているからです。たとえば、Gilletteは、単独ブランド商品の出荷中の紛失から、3,000万ドルから7,000万ドルの損失を被るところでしたから、同社がいち早く投資に乗り出したのももっともです。

Sarathyは述べています。「目標は、最終的には各商品にチップを搭載することです。将来は、洗濯機で白物洗いをしようとするときに、初めて洗う赤い靴下が入っていることを洗濯機が教えてくれる日が来ます。その場合、洗濯を始めてよいか、あるいは靴下を取り除いてからにするか尋ねられるでしょう。冷蔵庫はまもなく、買ってきた牛乳の履歴を追跡し、配送センターからの流通過程で高温下に置かれたため、消費期限を設定し直す必要があることを明らかにすることができるようになるでしょう。人気のある店でも、並ばずに買い物ができるようになります。カートを押して外に出れば、買ったものが自動的に集計されて自分のアカウントに請求されるからです。」

少しずつ着実に、RFIDテクノロジーがもたらす利益を実感する人が増えていくでしょう。しかし、それまでの間は、各業界は引き続きテクノロジーの進歩のための努力を続け、顧客のプライバシーを侵害することなくコスト削減効果を得られる倉庫や配送センターでアプリケーションを使用していきます。

明るい未来の明確なビジョン

サンは早くから自動認識テクノロジーに出資し、実現段階でも多額の投資を続けています。Sarathyは次のように説明しています。「当社の仕事は、タグやデバイスを作ることではなく、タグからデータを取り出し、それをバックエンドシステムに安全に取り込むことです。人々はサンのテクノロジーが信頼性、スケーラビリティー、可用性の点で優れたものであることを期待しており、RFIDにも当然それが当てはまります。このテクノロジーは、コンピュータに詳しくない人が大勢いる倉庫や配送センターで使われるわけですから、環境もまた、管理可能で安全なものでなければなりません。たとえば、アンテナがフォークリフトに轢かれてしまっても、ネットワークがダウンしないようにできる環境でなければなりません。」

自動認識テクノロジーへの移行を検討している企業に向けて、Sarathyから次のようなアドバイスがあります。「ぐずぐずしないことです。導入が早ければ早いほど、利益も早く得られます。」

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