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通信
 
 

2004年5月

OrangeがJiniテクノロジによりサービスデリバリーを強化

Jiniテクノロジを搭載したOrange APIの最新バージョンは、関数やAPI呼び出しなどのサービスをWeb上で利用可能とした、最初のJiniテクノロジ実装の1つです。

Orangeは、Orange APIと呼ばれる、Webサービスプラットフォームを開発しました。これは、サードパーティー開発会社がOrangeのリソースと連動し、Orangeの顧客にサービスを配信することを可能とします。Orange APIの最新バージョン(API 2)は、サンのJiniテクノロジを搭載しています。

Orangeは、世界で最も進歩的な急成長中のモバイル通信企業の1つで、英国に1330万人、世界中には4400万人以上の顧客をもっています。1994年に英国市場に参入してから、Orangeは英国最大の通信会社に成長しました。そのネットワークは、英国で最も大きく最も急速に成長しているデジタルネットワークの1つで、人口の99%に対してサービスエリアをカバーします。

Orangeはシンプルなビジョンでネットワークサービスを開始しました。「人々が通信や対話をしやすくなるようなシンプルで革新的なサービスで、Orangeは、人々の生活を違ったものにする」というものです。1994年以来、Orangeはこのビジョンを顧客に伝えてきました。同社の目的は常に、顧客サービス、革新、品質、および選択において一番であることであり、結果として「一番」の集合体へと発展し、成功を収めています。「一秒あたり」の課金方法を初めて導入したのも同社です。

最高水準の顧客満足度を維持するために、Orangeは定期的に新しいサービス - リアルタイムスポーツ速報からモバイル電子メールまで - を導入しています。家庭でも職場でも、それ以外のどこにいようとも、顧客の生活がよりよいものになるように支援しています。

Orangeのサービスデリバリーを迅速かつ効率的に

顧客に広範囲なサービスを提供するために、Orangeは、サードパーティーサービス開発会社と提携し、最先端の技術を展開して、提携会社がその製品およびサービスをOrangeの顧客に配信できるようにしています。

これらの製品およびサービスデリバリーの成功への鍵は、すでに稼働中のサービスに影響を与えることなく、サービスを迅速に追加または削除できる能力です。これを実現するために、Orangeは、Orange APIと呼ばれるWebサービスプラットフォームを開発しました。これは、サードパーティー開発会社がOrangeのリソースと連動し、Orangeの顧客にサービスを配信することを可能とします。Orange APIの最新バージョン(API 2)は、サンのJiniテクノロジを搭載しています。このような形のWebサービス環境では初めてJiniテクノロジを実装したものの1つであったため、注目を集めました。この環境では、関数やAPI呼び出しなどのサービスがWeb上で利用可能になります。API 2により、Orangeは、認可したパートナー企業に多くのWebサービスを提供します。たとえば、携帯電話の現在位置を検索する機能や、テキストやマルチメディアのメッセージを送信する機能などです。

サンのJiniテクノロジは、オープンなJavaテクノロジに基づくアーキテクチャーで、変更に対する適応性が高いネットワーク中心のシステム -「適応型ネットワーク」として知られる - の構築を可能にします。これにより、ネットワークを稼働させたままで、動的にサービスを追加、アップグレード、または削除することができます。Jiniテクノロジのその他の利点は、シンプルで使いやすいことで、これにより開発時間を短縮でき、システム管理も簡易化され、管理時間とコストを削減することができます。

Orange APIは「舞台裏」のサポートを提供する。

OrangeのサードパーティーチームマネージャーであるMadhu Surendranath氏は、Orange APIの開発と、なぜそれが同社にとってそれほど重要なのかについて、こう述べています。「Orange APIは、Orangeユーザーが電話からアクセスするサービスの舞台裏のサポートを提供します。サービスは、ゲームであったり、ニュース速報であったり、最新の株価や最新の着信音であるかもしれません。これらのサービスの多くはサードパーティーによって提供されており、彼らも必要なデータへのアクセスや、Orangeの「ルック&フィール」に合わせてサービスをカスタマイズすることを必要としています。APIは、サードパーティー開発会社がOrangeのシステムにリアルタイムアクセスするための標準インタフェースを提供します。これにより、適切なセキュリティーと認可手続きを保証しつつ、Orangeのテレコムネットワークリソースやデータリソースなどへのアクセスを可能とします。

「Orange APIは2001年に、サードパーティーが接続するための非常に基本的なWebサービスプラットフォームを設計した際、最初に開発されました。このAPIの初期のバージョンは、サンの優れたJava 2 Standard Edition (J2SE)テクノロジを利用しています。このテクノロジは、たとえば我々のLDAPディレクトリサービスのように、すでにOrangeの技術的インフラストラクチャーにおける共通アイテムでした。APIサービスはサーブレットとして設計、実装されていたので、我々のSun Java System Web Serverをサーブレットエンジンとして利用したのです。

「APIができる前は、Orangeとサードパーティーの間のインタフェースは、専用線を介し、その都度、個別に合意したインタフェースでした。ですから新しいAPIは、標準インタフェースによる共通環境の共有など多くの利点をもたらしました。」

「しかし、APIが多用されるようになると、より統制された方法で通信に影響を与えることなく、サービスの追加や削除を行う必要があることが明らかになってきました。初期のプラットフォームは非常にスタティックだったので、新しいサービスを導入する場合はプラットフォームの一部を停止させ、更新を行い、再びプラットフォームを立ち上げる、という作業を行っていました。将来、数日間だけまたは数時間だけ必要となるサービスが出てくるかもしれない、と考えると、サービスをできるだけ迅速に導入する能力が必要でした。ですから、サービスの追加または削除を動的に行う技術、つまりプラットフォームを継続的に利用できるような技術が必要だったのです。」

既存のサービスに影響を与えることなく、新しいサービスでプラットフォームを更新できることが、Orangeの主要な利点であることが証明されつつあります。

サービスの動的な展開

Jiniテクノロジを利用して、Orangeは、オリジナルのJavaベースのAPIアーキテクチャーを、非常に軽量な、分散アプリケーションサーバー環境へと進化させることができました。Orangeは、APIが進化するにつれ、アーキテクチャーの実装をさらに軽量化して、アイテムやコンポーネントを迅速かつ簡単に置換できるようにしたいと考えました。Jiniテクノロジは、システムを「停止することなく」組み立てるので、サービスの動的、または「ホット」な配備を可能とし、個々のサービスを必要なときに自動的にシステムに取り入れることができます。どのようなサービスも、必要となるまさにその瞬間に、追加、削除、差し替え、改善または変更でき、稼働中のシステムに簡単に組み込むことができるのです。変更は迅速に透過的に行われるため、すでに稼働中のサービスには何の影響も与えません。

「サンの標準的なJiniリファレンス・インプリメンテーションを、我々が自社で構築したものと組み合わせて、プラットフォームにサービスを配信し、そしてそれらを管理するためのメカニズムを、Orange API 2内部に実装しました。」とMadhu氏は続けます。「したがって、JiniテクノロジによりサードパーティーはOrangeのシステムに接続し、連動させることができるようになりました。また、完全にオープンなアーキテクチャーであるため、Jiniテクノロジは、我々に、独自の技術の枠にしばられることなく、広範囲に開発パートナー企業を選択する柔軟性を与えてくれます。」

「サンはプロジェクトを完全にサポートしてくれました。信頼できる技術アドバイザとして、必要な専門技術と支援を提供してくれました。我々は、サンの「Jiniテクノロジを用いた分散システムプログラミング」のトレーニングにも参加しました。チームメンバーは皆、サンのトレーニングの質の高さに感動し、賞賛していました。」

真に革新的なJiniテクノロジ

革新的な新規サービスを配信し、そのサービスを毎日24時間提供し続ける能力は、Orangeにとって重要です。API 2の実装により、Orangeは、増収につながる新しい顧客サービスを導入し、ユーザー1人あたりの平均収益(ARPU)を増加させることができました。Orangeのパートナー企業から提供されるWebサービスに対して、1日50,000件ものアクセスがあるのです。既存のサービスに影響を与えることなく、プラットフォームを新しいサービスで更新できることが、Orangeの主要な利点であることが立証されつつあります。「Jiniテクノロジは革新的な技術です。より迅速に市場の要求に対応でき、常に最高品質のサービスを顧客に提供することができるようになりました。」とMadhu氏は付け加えています。

「本当に、ビジネスの収益増加のためにAPI 2は重要です。一旦新しいサービスが稼働し始めると、そのサービスの提供者であるサードパーティーは、APIを利用してOrangeの顧客情報を取得したり、顧客が、たとえば十分な支払い能力を持っているかなど、そのサービスに適しているかどうかを検証したりできます。新しい着信音やJavaゲームのダウンロードサービスなど、我々が最近導入したサービスの開発会社は、すでにこのような形でAPI 2を利用しています。したがって、API 2は実際にこれらのサービス運用の鍵となっているのです。」

「Jiniテクノロジによって強化されたAPI 2、およびそれ以前のバージョンは、いずれもサンのSolarisプラットフォーム上で開発および動作しており、我々は真のJavaテクノロジ中心のチームです。私自身もJava開発に6、7年携わっており、私のチームは皆Javaテクノロジの専門家です。したがってAPIの拡張を考えたとき、Java以外の選択肢はほとんど検討しませんでした。Javaテクノロジによるサンの環境にはいつも満足していたので、Jiniテクノロジの利用は我々には自然な流れでした。」

「Jiniテクノロジによって強化されたAPI 2は、現在我々の開発者向けプログラムにおける中核をなしています。サードパーティー開発パートナー企業は、標準インタフェースを介して、必要なOrangeのデータにすばやく簡単にアクセスし、新しいサービスを迅速に展開、管理することができます。また、Jiniテクノロジは使用方法が非常に簡単であるため、開発サイクルを短縮し、市場投入までの期間を著しく減少させることができます。」

「Orange API 2はOrange内における最初のJiniテクノロジの実装です。Jiniテクノロジは現在までに信頼性が高く高機能であることが立証されています。我々の要求はすべて満たすことができました。」

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